この記事は、別ブログでUSBスピーカー(エレコム MS-P08UWH)の動作検証をした内容の一部修正したものになります。
当初は、「Lei05」+「USB-DAC」+「外部スピーカー(若しくは、カーオーディオ)」という組み合わせで、Lei05の音声外部出力環境を作ろうとしてたのですが、途中で、USBケーブル1本のみで接続するタイプのUSBスピーカーでも動くのに気づき、その時にMS-P08UWHを購入して動作検証した内容です。
別の記事と少し内容が被りますが、ご了承ください。
「USBスピーカー」と「USB-DAC+外部スピーカー」の違い
両者の違いを配線図を作成して比較してみます。
配線図を見て分かるように、『USBスピーカー』を使う場合は、使用する機材が最小限に収まる為、配線がシンプルになり、また、デジタル信号の為、車内のノイズを拾いにくいというメリットもあります。
デメリットは、コンパクトなオールインワンタイプなので、音質がどうしても良くない点など。
『USB-DAC』を使う場合は、音声を出力する為の「外部スピーカー」が必要になる為、カーオーディオに接続する場合でも、最低、オーディオケーブルが1本必要になり、配線処理が増えるほか、アナログ出力の為、車内のノイズを拾いやすいというデメリットもあります。メリットは、専用機材の為、音質が良くなり、音のカスタムがしやすい点など。
どちらの一長一短ありますが、今回は、『USBスピーカー』のMS-P08UWHを使う方法を紹介してみます。
その他、別記事の内容も併せて参照ください。
エレコム パソコン用 2.0chスピーカー ( MS-P08UWH )
Lei05の「USBスピーカー」動作テスト用に、価格が手ごろなエレコムのMS-P08UWHを購入してみました。
値段は、ネットだと2000円以下なので、音声外部出力のお試しで購入しやすい価格だと思います。
写真は、商品開封当時の物で説明書も何も入っておらず、本体と固定用の段ボールのみでした。
USBケーブル1本のみで接続するタイプの為、音声入力用のイヤホンジャックなどのオーディオケーブルはついていません。
コードの途中には、ボリューム調整ボタンと、ミュートボタンの合計3つのボタンが付いています。
「Macbook Air 2020」 と「エレコム MS-P08UWH」を接続テスト
Lei05と接続する前に、手持ちのノートパソコン(Macbook Air 2020)と接続テストしてみました。
元々パソコン用のスピーカーなので、問題なく動作し、リモコンの操作で「ボリューム調整」と「ミュート操作」も可能でした。
Mac内蔵のスピーカーも結構いい音がしますが、スピーカーのサイズが大きい分、MAC以上にいい音がします。
ただ、小型で安価なスピーカーですので、過剰な期待はされない方がいいと思います。
PCで動作確認できたので、次は、Lei05と接続して動作テストしてみます。
「Lei05」 と「エレコム MS-P08UWH」を接続テスト
配線がややごちゃごちゃしていて申し訳ないですが、先月「Lei05」 と「エレコム MS-P08UWH」を接続テストした際の写真です。
結果は、PCの時と同様に普通に使用する事が出来ました。
リモコンのボリュームボタンを押すと、Andorid端末でもたまに出る、音量の警告ダイアログボックスが表示され、「OKボタン」をタップすると、ボリュームの調整が可能になっています。
リモコンのボタン調整は、Android本体の音量調整と連携してるようです。
音量をマックスまで上げると、周囲に迷惑をかけるぐらいの音量になったので、Lei05本体のスピーカーで音量不足に悩むような問題もなさそうです。
音質に関しては、少なくともLei05の内蔵スピーカーよりは、遥かに良い音で聞こえます。
「YAMAHA AG03」と「エレコム MS-P08UWH」を比較
別記事で動作検証した「YAMAHA AG03」と音質を比較すると、「MS-P08UWH」の方は音が少し籠ったような感じで聞こえました。
音質を重視するのであれば、「YAMAHA AG03」の方が性能は上です。
「YAMAHA AG03」の方は、やや大きさがあるのと、別途外部スピーカーが必要になるので、設置場所や、配線の手間がかかる問題があります。
それに比べて「MS-P08UWH」の方は、USBケーブル1本だけで接続できるので、手軽に外部音声環境を作る事が出来るので、その辺りが大きなメリットだと思います。
「エレコム MS-P08UWH」の問題点
MS-P08UWHを購入後、2週間以上使用してみて、わかったデメリットなど。
左右のスピーカーを繋ぐコードが短い
「MS-P08UWH」は、左右のスピーカーを繋ぐコードが短い為、クルマのダッシュボードの左右にスピーカーを設置したいような場合は、コードを自分で加工して延長する必要があります。
うちの方では、コードをカットして、手持ちのオーディオケーブルを半田処理して延長しましたが、「MS-P08UWH」は、コストカットの為か、内部の配線が物凄く細くて切れやすい構造になってるので、加工する場合はやや神経を使う作業になると思います。(カットして延長した部分の補強も必要)
一度USBケーブルを抜くとLei05の再起動が必要
これは「YAMAHA AG03」の時にはなかった問題ですが、MS-P08UWHを使用してる状態から、一度コードを抜いてしまうと、再接続しても、音が出なくなる問題があり、一度、Lei05本体の再起動が必要です。
初回起動時の音が小さい
Lei05を起動して初期状態の「MS-P08UWH」の音声がやや小さい問題があります。
起動時の音量に不満がある場合は、リモコンの音量調整ボタンで音量を上げるか、Lei05本体の音量を上げて、調整作業が必要です。
USB HUB経由で繋ぐと稀に認識しない
これは、長期間使用し続けて分かった事ですが、USB HUB経由で、スピーカーと、ポインティングデバイスの2つを同時に使用してる場合、稀に初回起動時に、音声が出ない問題がありました。
これに関しては、恐らくですが使用中に車内の振動で、USBケーブル接続部分の接触不良が起きているのが原因ではないかと思っています。
この問題は、原因がまだはっきりしてないのです。
まとめ
以上、MS-P08UWHを実際に使用してみた感想や、AG03との比較、問題点などの紹介でした。
うちの方では、現在も現役でMS-P08UWHを使用していますが、USB HUB経由で稀に認識しない問題がありますが、それ以外は特に問題なく使用できています。
USB HUB経由で、たまに認識しない問題に関しては、接触不良か、USB HUBの性能の問題かもしれません。
とはいえ、一度でも、音声の外部出力環境を経験してしまうと、Lei05の内蔵スピーカーの音質には戻り辛くなるので、多少の不都合があってもMS-P08UWHを使用し続けています。
USB-OTGや、USBスピーカーを使う方法は、公式で認められていない使い方なので、多少の不都合があったり、動作が不安定になるのは仕方ないのかもしれないです。
その他、接続方法は、別記事の内容のを参照ください。